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ホラーってさ
親父ときたら何よりB級ホラーが大好き。

 世界的に興行収入という点から大成功を収めたET。そんなファミリー向け(俺様には首の伸びる宇宙人なんてホラー以外の何ものでもないが。)映画の影に隠れて一本の傑作ホラーがあった。その忘れられない邦題を“遊星からの物体X”という。地上波映画で特にトピックの無い時、つなぎで放送しなければならない、そんな時“冒険野郎マクガイバー”“特攻野郎Aチーム”そして“遊星からの物体X”のどれかが放送される。そう決まってる、そう思ってしまうほどお気軽に放送されるね。そして毎回、本当に毎回律儀にベータに録画するバカ親父。もう何回見たんだよ?と何度も聞いた。できたばかりのレンタルビデオ屋に行けば必ず借りてくるクソ親父。もういい加減に、本当に怒りを込めて、いい加減にしてくれと怒鳴る。でも親父は言う。「お前はこの映画の価値を知らないから。」と。知ってるよ!ことあるごとに目にする断片的なストーリーをつなぎ合わせて、結局3回位はマトモに観たことになるよ!ヒタヒタと押し寄せるヤリクチは本当にうまいなと思うさ!特殊効果だって予算からしたらスゲーよ!あれだけのコトしておいて、いい加減、殴るぞ、この!

 俺様の映画鑑賞人生、そんなものがあればだけど、記憶に残った最初の映画。
教育番組で見た高度な人形劇にいたく感動し、ああいった映像がもっと見たいとダダをこねていた俺様。そんな俺様をみかねて、お袋様は親父に映画にでも連れて行ってあげてと頼む。お袋様は新聞を覗き込み、あら、ちょうど人形を使ったアニメーション(決してオシイグミではないよ)がやっているわ、良かったわねとオッシャラレル。親父もそりゃいいやと、喜び勇んで劇場へと向かう。劇場に向かう車中、親父から初めて聞く言葉を教わる。2本立て。俺様は2本立てという、お得な響きに大人を感じて、ひたすらご機嫌であった。特に親父から2本立ての内容も聞かされず、そのまま着席。てっきり人形アニメと思っている俺様、2本立ての1本目を観る。一面広がる雪原、淡々と進むストーリー。カートラッセルの汚さ加減がハンパ無いが、俺様は人形の登場を疑わない。出てくるハスキー犬達の可愛さに目を奪われるも、言いようの無い不安に襲われ始める。と思ったら、可愛いハスキー犬がバックリ、真っ二つに割れ、中から化け物がー、スクリーム!叫ぶ俺様。そして次々に射殺されていく可愛いハスキー犬。「俺の犬を撃つなー!」というクレジットを目に焼き付けて記憶がブットブ。
 気付くと人形がピョコピョコしながらエンドロールが流れている。どうも眠ったかのように気を失っていたようで、親父は言う「次の映画始まったから、何度も起こしたんだぞ。」とのこと。その言葉を聞いた瞬間、大量の吐瀉物、通称ゲロを親父の足にブチマケル。

この映画から12年間、暗闇恐怖症になった、ホントの話。
by b3plus | 2005-06-10 02:45 | 観る
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