地元の記憶に無い程の連続時化記録。
そんな悪天候も一段落して、すっきり凪いだ海面を眺めながら、雄冬へと向かう。
今回の目的はオルガノエリアに入れるかどうかの確認が主眼。マックスが来た時に、ガーデンに入れなかったらショックだろうからね。“海と海”なら奴も満足するだろう。
雑木の林であるオルガノエリアは、以前からずっと、雪がたくさん積もっているだろうと思い込んでいて、確かめたことは無かった。しかしオルガノに入って感じたことは、車から看板課題である“海と海”までの距離。例え雪深く、壺足だとしても、これだけ近ければ全く問題無い。スノーシューが無ければ怖い思いも多少あるが、逆に壺足なら木々に邪魔されずに進むことができる。乾燥期のアプローチと大差ないことは保証するよ。
到着してみて思ったこと、スゲーキレー。
雪の反射でハングがとても明るく、今までやる気の出なかったロングバージョンがかなり魅力的に見える。トライしていないのでわからないが、V7~8位にはなると思う。そして初登時そのまま、どのホールドにも水気無く、最高のコンディション。下地の積雪も少なく、かき出す必要も無い。ただ心配なのは、これ以上の降雪でリップから雪が落ちること。まーどちらにしてもホールドに雪が付くことは無いだろう。やらなきゃ損。下から見上げれば、アンダーホールドにしか見えない外引ホールドが待っている。
←10月に“海と海”を海と一緒にトライしていた時の感覚は、他の人達とのセッションとも違い、また別格。そういえば二人だけのセッションは、この時が初めてだっけか?いまだにこの時のセッションが忘れられない。本当に最高のセッションだった。金星マン改め、スカンピン池田氏の言葉も忘れられない。「おい海、ナオの顔が変わったド。」ホント、伊達にカメラ構えているわけじゃない。映像に携わる人間にとって、一番重要な能力が、とても高い人である。最初は海にぴったりのこの課題、彼に初登してもらおうと思って紹介したのだけどね。海のトライ姿が本当にカッコよくて、引き込まれてしまった。トライしたらしたで、あ、サイコー、て思ってしまって。本当に節操なき醜態。ごめんな。
でも最高のセッションだったからいいよな?